人気ブログランキング | 話題のタグを見る


趣味は料理・旅行・MTBなど。どうぞよろしくお願いします♪(渡米以前のブログはhttp://d.hatena.ne.jp/axyxuxmxi/へ。)


by ayumin_moo

カテゴリ

全体
アメリカ生活
手続きあれこれ
Cooking
Bread
Sweets
Food
Wine
Restaurant
Shopping
Gardening
Tahitian&Hula
Traveling
Bicycle
Hobby
レシピメモ
English
ひとりごと
Sobuko日記
2008 Utah
2009 India
2010 LA etc.
そぶ子へ
そぶ太郎へ
未分類

以前の記事

2015年 05月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 02月
2013年 11月
2013年 09月
2013年 07月
2012年 08月
2012年 01月
2011年 12月
more...

お気に入りブログ

そして今日も途方にくれる
Mau-ly Life ...
きまぐれ主婦生活考
shina_poohな日...
シリコンバレー自転車生活

最新のトラックバック

タグ

(9)
(8)
(7)
(5)
(5)
(5)
(3)
(3)
(3)
(2)
(2)
(2)

検索

その他のジャンル

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧

ユタ合宿、9日目。「命の水」

9月27日、土曜日。

涙の数だけ強くなれるよ。
明日は来るよどんなときも。

この旅行中、何度も励ましてくれた歌のフレーズ。
その言葉のとおり、朝は必ずやってきます。


朝6時45分、ちょっと寝坊してあわてて起床。
もともと朝ごはんは町で食べようと言っていたので、すぐに出発準備。

8時のフェリーに乗るため、7時40分に出発。

ところが、目の前にあると思っていたフェリー乗り場が意外と遠い!
キャンプ場から見えていたのは別のマリーナで、フェリー乗り場は丘の向こう。

乗り遅れたら2時間待ち!
オットに先に走ってもらい、私も急いで追いかける。

Ferry (C)

なんとか5分前に到着し、ほっと一安心。
この15分で半日分の体力(気力)を使ってしまった気がします。

このフェリー、人・自転車だけでなく、車ごと乗ることができます。

Ferry (C)Ferry (K)

フェリーから見る、朝焼けのLake Powell。

Lake Pawell (C)

湖上に浮かぶたくさんの船。
ここでは、船の上で寝泊りし、休暇を過ごす方たちがたくさんいるようです。

Lake Pawell (K)

フェリーの上で、景色を見ながら思った。
ルートの変更、これで良かったのだと。

そこに迷いはなく、むしろすっきりとした気分。
普段、優柔不断な私にしては、潔い決断でした。


約30分で、向こう岸に到着。

さて、ここからのコースです。

Map
Google Mapsより

これからは車へ戻る方向。といっても、1日では帰れない。。。
ひたすら北上し、まずはHanksvilleという町を目指します。
距離が60mile(96km)以上あり、上り坂が多いので、もし到着しなければ野宿ということで。

実は、家で地図に標高をメモしていたとき、道を間違えてHanksvilleまで標高も書いていた。
消そうとしたら、オットが「念のため消さないでおいて」と。
このメモが役に立つとは、そういう運命だったのか。。。


フェリーが着いた町、Bullfrogは、ヨット好きが集まるちょっとした観光地。
ここなら朝食を食べられるレストランもあるでしょう。
もう、お腹がペコペコ~。

フェリーを降りて丘を上り、分岐点へ突き当たる。
そして、南方向、湖沿いのBullfrogの町を眺める。

うん、気持ちがいいくらい下り坂だね。
でも、北上するには、同じ道を上るってことだね。。。

ジョギングをしていた女性に、北方向にお店がないか聞いてみる。
「5mile(8km)くらい北へ行ったところに、ガソリンスタンドがあるわよ。」
では、北へ行きましょう。

湖への一本道なので、向かってくる車、追い越す車、ほとんどの車が船を牽引している。

中には、こんな車も。

UT-276 (K)

完全にオーバーサイズ。
家を運んでいるようなものです。
(たまに、本当に家を運んでいるトラックもありましたが)

北へ走ること1時間ほど、無事にガソリンスタンドを発見!
冷凍のホットドックでも買おうかねぇ、なんて言いながら物色。

すると、店員のおじさんが、
「朝食を食べたいのか?だったら、もう少し先のガソリンスタンドにカフェがある。あそこの朝食は美味しいぞ~。」
と教えてくれた。
他のガソリンスタンドを薦めるなんて親切だなぁ。

あまりの空腹感で迷いもあったけれど、久々に普通の食事をしたい気もする。
せっかく教えてくれたし、近くならば行ってみよう。


走ること20分ほど、次のガソリンスタンドに到着。

UT-276 (K)

中へ入ると、おじさんの言っていた通り、素敵なデリが併設されています。

Breakfast (C)

店員さんは、おしゃべり好きのおばちゃま達ばかりで賑やか。
こちらまで陽気な気分になっちゃう♪

よ~し、食べるぞ~!

Breakfast Buritto (C)Breakfast (C)

ブレックファースト・ブリトー、フルーツジュース、スイカをゲット♪

ブリトーは、自分で中身を選べる形式。
オットは卵2個分のスクランブルエッグを選んでいました。
私もカロリー補給にサルサとサワークリームをたっぷりトッピング。

美味しい~♪
幸せ~♪
久々の新鮮野菜、心と体のエネルギー源です。


地図によると、10mile(16km)ほど先に次の町Ticabooがあるらしい。
お昼ごはんはその町で食べよう。

売店でお水を買おうかと思ったけど、Ticabooまでは足りそうだったのでパス。
無駄に荷物を重くしたくないしね。


自転車のタイヤに空気を入れ、再び出発。

この道はオットも初めての道。
地図を頼りに走ります。

UT-276 (K)


と、走り始めて1mile(1.6km)ほどのところに、Ticabooという看板が。
でも、地図によるとまだまだ先のはず。

きっと、ここが町の境なんだね。
そう解釈して走り続ける。

UT-276 (K)

この道、UT-276は上りメイン。
急坂も多いけれど、もう帰る方向だと思えば気持ちもラク。
坂もそれほど辛くありません。
精神と身体ってダイレクトに結びついてるなぁとしみじみ実感。

長~い坂を上り、ようやく峠を越える。

もうすぐTicabooかなぁ。
この坂を越えたらTicabooかなぁ。
Ticabooって、"peek-a-boo"(いないいないばぁ)みたいな名前だなぁ。

そんなことを思いながら走る。
走る。
走る。


町がない。。。


前の町から20mile(32km)以上は走った場所で、もう一度地図を確認。
標高から考えても、地図に書いてある町の場所はとっくに通り過ぎている。

つまり、地図が間違ってる。。。


うそ~!
そんなことってあるの~?

どうやら、最初に通り過ぎたTicabooという看板があった場所が町だったらしい。
(町といってもお店2件、モーテル1件しか見えませんでしたが)

お昼ごはんはエナジーバーでなんとかなるけど、お水はないと困る!
まだボトル1本ずつはあるけれど、夕方までは持ちそうにない。
どうしよう。。。

とりあえず、地図にはない町もあるかもしれないと走り出す。
でも、いっこうに町らしきものは見えない。

本格的にまずいですね。。。
灼熱の太陽の下で走り続けるのに、水なしでは無理。

仕方ない、向かいから走ってくる車に、次の町がどこか聞いてみよう。
幸い、車通りは多い道だし。

あ、車が来た。

握りこぶしに親指を立て、ヘルプを求めるサイン。

おぉ、1台目で止まってくれましたよ。

車から降りてきたのは年配のカップル。
さっそく次の町までどのくらいか聞いてみる。

やはり、今日の最終目的地であるHanksvilleまで町はないらしい。。。
Hanksvilleまではあと30mile(48km)以上あります。

困った顔をしていると、「どうしたのか」と尋ねられる。
「地図に乗っていた町の場所が間違っていて、水を買いそびれてしまった」
と話をすると、
「私達のお水をあげるわよ。たっぷり持ってるし、車なら町まですぐだから。」
と、トランクから未開封の大きな水のボトルを持ってきてくださいました。

嬉しい!
でも、人に頼ってばかりでいいのだろうか。
でも、背に腹は変えられない。

「ありがとうございます」と何度も言いながら、ボトルに水を入れる。
「もっともっと!」とのお言葉に甘えて、ありったけのボトルに水を入れさせていただきました。

水代をお支払いしようとお金を差し出したけれど、またも受け取っていただけず。。。
本当に感謝いたします!


このカップルに言われた言葉。
「困ったときは、助けを求めることに躊躇するな。最悪の事態になる前に助けを求めろ。」

助けを当てにして計画を立ててはいけません。
でも、本当に困ったときは助けを求めるより仕方ないのですね。

またも、人に頼る結果となってしまいました。
親切な方と出会えて、本当に良かった。


お水を確保し、安心して走り出します。

10mile(16km)ほど走ったところで、UT-95にぶつかり、さらに北上。
しばらくはなだらかな上り坂が続きます。

このころ、数日前から痛み出した肩・太ももの裏の痛みがピークに。
痛みをこらえながら、坂を上ります。
進むしかありませんから。

太陽が傾き始め、休憩する時間もない。
町まで着かなかったら野宿という手もあるけれど、できれば町に辿り着きたい。
そして、モーテルに泊まりたい!

4日間テント暮らしだったので、そろそろモーテルに泊まりたいよ。。。
テントも悪くありませんが、やっぱりベッドの安心感も恋しい頃。
モーテルならシャワーも浴びれるし。


しかし、そんな気持ちとは裏腹に、容赦ない向かい風。。。
大荷物+上り坂+体の痛み+向かい風、勘弁してよ~。

数日前、南下していたときも向かい風だったじゃん!
北上するときは追い風のはずじゃん!
約束が違う!
(だれも約束してません)

「もう、風!」と、風に対して切れてしまった私。

と、後ろから優しい声で「風に切れちゃダメだよ」とオットの声。
わかってるんだけどさ。
約束が違うんだもん。
(だから、誰も約束してないって)


半ベソでペダルをこぐ。
しばらくして、ようやく坂の頂上に到着。

ここからは、なだらかな下り坂!
町までは20mile(32km)、急げば日暮れまでに町に着けるかも!

UT-95 (K)

6時までに○mileまで行けなかったら野宿しよう。

7時までに○mileまで行けたら町までがんばろう。

オットと励ましあいながら、出せる限りのスピードを出して走る。
(私の心の中では、モーテルに泊まると決めていましたが)


10年ほど前、オットは同じ道で、同じように焦りながら走っていたそうです。
そして、町まで行けずに途中で野宿したそうです。

「あの辺りにテントを張ったんだよ」
懐かしみながら走るオット。

こんな広大な自然の中、1人で走っていたんだね。
まるで、1人っきりのカウボーイのようだわ。


いよいよ日も暮れてきた午後7時すぎ、遠くに町が見えてきました!

UT-95 (K)

やった~!
町だ~!
モーテルだ~!
シャワーだ~♪

午後7時25分、無事、Hanksvilleに到着!
空室のあるモーテルも見つけ、ほっと一息。
良かった。。。

モーテルの受付は向かい側のグローサリーのレジ。
ついでに買い物をしていると、ある青年に声を掛けられた。

オランダから来たというその青年も、自転車旅行をしているらしい。
アメリカから南米にかけ、3ヶ月かけて旅行する予定なのだそうだ。

実は、今まで走ってきて一度も自転車旅行者を見かけなかった。
この出会いはとっても嬉しい♪

私達の旅はもうすぐ終わりだけど、彼の旅はまだまだ続く。
たった数日走っただけで音を上げてしまった私は、まだまだ修行が足りないなぁ。。。


モーテルの部屋に入り、シャワーを浴び、お待ちかねの夕ごはん♪

Dinner (C)Dinner (K)

ほうれん草とチーズのカレー、野菜ジュース、コーラ、ビール。
オットは足りないといって、缶詰のうなぎでうなぎ丼。
(ご飯は外に出て炊きました)

無事に着いたことを祝って乾杯!
Trader Joe'sのレトルトカレーはどれも本格的で美味しい。
缶詰のうなぎは。。。
オススメはしません、はい。

Hanksvilleまで来たら、多分明日には車に戻れる。
自転車生活も終わりだなぁ。


さて、今日の記録です。
今日はオットがGARMIN担当。

走行距離   67.81mile(108.4km)
走行時間   8時間29分50秒   
合計標高差  4402ft(1364m)
平均心拍数  108bpm
平均時速   8.0mph
消費カロリー 4107kcal

今日はけっこう上ったんだなぁ。
でも、ゴールが見えてきた分、精神的にはラクに走れました。


それにしても、無事に水をもらえて良かった。
地図が間違えているなんて、想像もしないからなぁ。
まぁ、めったにないことなのだろうけど。

自転車旅行経験の多いオットですが、こうしてヘルプを求めたのは初めてだそうです。
親切な方が止まってくれて、本当にラッキーでした。


久々のベッドでぬくぬくと就寝。
トイレが近くにあることに感謝。

明日で自転車旅行も終わりかなぁ。
あと一日、がんばろう!


8日目、水の大切さを実感して終了。


Scorpion (C)Ferry (C)Lake Pawell (C)Bullfrog (C)Ferry (K)Bullfrog (K)Bullfrog (K)Glen Canyon School (C)UT-276 (K)UT-276 (K)UT-276 (K)UT-276 (K)UT-276 (K)UT-276 (K)UT-276 (K)UT-276 (C)UT-276 (K)UT-276 (K)UT-95 (K)UT-95 (K)UT-95 (K)Hanksville (C)
by ayumin_moo | 2008-10-19 23:29 | 2008 Utah